「太陽光発電はやめたほうがいいのは本当?」
「太陽光発電で後悔する理由は?」
「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われる理由には、主に以下の7つがあります。
- 初期費用が高額
- 年々下落する売電価格
- 発電量が不安定
- 維持費用
- 寿命を迎えた太陽光パネルの撤去費用
- 悪徳業者によるトラブル
- 設置の重みで屋根がダメージを受ける
確かに、太陽光発電は導入時にまとまった費用がかかるうえ、売電価格の下落や天候による発電量の変動など、事前に知っておきたい注意点があります。
また、メンテナンス費用や将来的な撤去費用、業者選びの失敗によるトラブル、屋根への負担なども「やめたほうがいい」と言われる理由の一つです。
しかし、これらのリスクは事前に正しく理解し、費用対効果のシミュレーションや信頼できる業者選びを行うことで、回避できるケースも少なくありません。
この記事では、太陽光発電はやめたほうがいいと言われる7つの理由と、導入後に後悔しないための対策をわかりやすく紹介します。
「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われる7つの理由
世間で太陽光発電が否定的に語られる背景には、以下の7つの要因が存在します。
上述したケースの多くは、事前の情報収集不足や過度な期待によるものです。
そのため、事前に対策を考えていれば上記のリスクは回避が可能です。
以下では、導入を検討する上で必ず知っておくべき7つの懸念点について詳しく解説します。
初期費用が高額で回収できないリスクがある
太陽光パネルの設置にはまとまった資金が必要となり、これが最大のハードルと言えるでしょう。
機器代金や工事費を含めると、一般的な住宅でも100万円以上の出費となるケースがほとんどです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 初期費用 | 100万円以上 |
| 回収期間 | 約10年 |
| 対策 | 補助金制度の活用 |
仮に毎月の電気代が1万円安くなったとしても、初期費用を取り戻すまでには10年近い年月を要します。
対策としては、補助金を活用しての導入費用の軽減が挙げられます。
しかし、補助金は自治体によって異なり、時期によっては該当年の補助金が打ち切られている可能性もあります。
よって、まずは自治体の補助金制度について確認しましょう。
売電価格が下落して利益が出にくくなっている
発電した電気を電力会社に買い取ってもらう価格は、年々下がっているのが現状です。
以前は売電収入だけで利益を出すことも可能でしたが、現在は制度の変更により単価が引き下げられています。
- 10年前と比べ買取価格は半額以下に下落
- 売電収入だけで大きな利益を出すのは困難
- 作った電気を自宅で消費する運用が主流
10年前と比べると買取価格は半額以下になっており、売電による大きな儲けは期待できません。
そのため、現在は作った電気を自宅で消費し、電力会社から買う電気を減らす自家消費型の運用が主流となっています。
売電収入をあてにした過度なローン返済計画は避け、自家消費を前提としたシミュレーションを行いましょう。
天候や季節によって発電量が大きく変動する
太陽光を利用する性質上、安定した発電を常に維持することは困難です。
梅雨の時期や日照時間の短い冬場は、どうしても想定していた発電量を下回ってしまいます。
例えば、長雨が続いた月は、晴天が続いた月に比べて発電量が大幅に落ち込むこともあります。
さらに、周辺に高い建物が建つなど、将来的な環境変化によって日陰ができ、発電効率が悪化するリスクも潜んでいます。
定期的なメンテナンス費用や維持費が発生する
設置して終わりではなく、長期的に設備を維持するためのコストを計算に入れておく必要があります。
太陽光パネル自体は丈夫ですが、電気を変換するパワーコンディショナーなどの周辺機器は定期的な点検や交換が欠かせません。
- パワーコンディショナーの点検及び交換費用
- 周辺機器の点検及び交換費用
基本的に、パワーコンディショナーの寿命は10~15年のため、設置から10年から15年経過した時点で、機器の交換費用として20万円程度のまとまったお金が必要になることは避けられません。
故障を放置すると発電量が落ちるだけでなく、最悪の場合は火災などの二次被害につながる恐れもあります。
導入時の費用だけでなく、将来のランニングコストも含めたトータルでの資金計画を立てておきましょう。
寿命を迎えた後の廃棄や撤去費用が高額になる
設備の役割を終えた後、パネルを処分するための費用もあらかじめ想定しておかなければなりません。
太陽光パネルには有害物質が含まれている製品もあり、産業廃棄物として適切な処理を行う義務があります。
太陽光パネルは産業廃棄物として適切な処理を行う義務があり、足場代や処分費を含めて数十万円の出費が伴います。
最終的な設備の出口戦略までを見据えて導入を判断することが大切です。
一般的な住宅用のシステムを撤去する場合、足場代や処分費を合わせて数十万円の出費が伴います。
しかし、2022年からは廃棄費用の積立制度が始まりましたので、2026年現在で太陽光発電を導入する場合、このリスクはほとんど気にならないかもしれません。
2022年以前に設置した場合は、費用をあらかじめ準備しましょう。
また、2026年4月には「太陽電池廃棄物の再資源化等の推進に関する法律案」が閣議決定されるなど、将来的には廃棄や交換に関する費用はさらに軽減される可能性は高いでしょう。
悪徳業者による訪問販売トラブルが多発している
残念ながら、太陽光発電の普及に伴い、強引な勧誘を行う業者とのトラブルが後を絶ちません。
相場よりも著しく高い金額で契約させられたり、ずさんな工事で屋根を傷つけられたりする被害が消費生活センターに多数報告されています。
- 相場よりも著しく高い金額での契約
- ずさんな工事による屋根の損傷
- 「今日中に契約すれば大幅値引き」と契約を急かす
突然自宅にやってきて、今日中に契約すれば大幅に値引きすると契約を急かす手口は非常に危険です。
優良な業者は、顧客の要望を丁寧に聞き取り、時間をかけて詳細なシミュレーションや見積もりを提示してくれます。
設置によって屋根に負担がかかり雨漏りの原因になる
パネルの重量や設置工事の不具合により、家屋そのものに深刻なダメージを与えるリスクが潜んでいます。
屋根に穴を開けて金具を固定する工法の場合、防水処理が甘いとそこから雨水が侵入してしまいます。
- 防水処理の甘さによる雨水の侵入
- 重いパネルによる耐震性の低下
- 住宅の構造や材質の不適合
築年数の古い家屋では、重いパネルを載せることで耐震性が低下し、地震の際に倒壊の危険性が高まることも考えられます。
住宅の構造や屋根の材質によっては、そもそも太陽光パネルの設置に向いていないケースも存在します。
太陽光発電の導入に向いている家
太陽光発電で恩恵を受けやすい住宅には、いくつかの明確な共通点が存在します。
設備投資の回収効率を高めるためには、発電効率の良さと、発電した電気の消費スタイルの両面で適性を判断することが重要です。
せっかく高額な費用をかけて導入するなら、少しでも家計の負担を減らしたいと考えるのは当然のことです。
- 発電効率が良い環境が整っている
- 発電した電気を自家消費しやすいライフスタイル
- 南向きで遮るものがない大きな屋根がある
例えば、南向きで遮るものが何もない大きな屋根を持つ住宅であれば、安定した発電量が期待できるでしょう。
さらに、日中に家族が在宅しており、家電を多く稼働させるライフスタイルも適しています。
ご自身の住環境や生活リズムと照らし合わせながら、慎重に検討を進めてください。
日当たりが良く屋根の面積が広い
太陽の光を遮る障害物がなく、十分な広さの屋根を持つ住宅は、太陽光発電の導入に最適な環境と言えるでしょう。
発電量は日照条件とパネルの設置枚数に直結するため、屋根の条件が良いほど多くの電力を生み出すことが可能です。
太陽の光を遮る障害物がなく、十分な広さの屋根を持つ住宅は、太陽光発電の導入に最適な環境です。
南向きの片流れ屋根などで日照時間が長ければ、毎月の電気代を大きく削減する効果が期待できます。
例えば、南向きの片流れ屋根で周辺に高い建物がない場合、朝から夕方まで効率よく太陽光を集めることができます。
日照時間が長ければそれだけ自家消費に回せる電力が増え、結果的に毎月の電気代を大きく削減する効果が期待できます。
もちろん、地域ごとの気候特性によっても実際の発電効率は変動します。
導入を検討する際は、まずはご自宅の屋根が発電に適した条件を満たしているか、専門業者に確認してもらうことをおすすめします。
昼間の電気使用量が多い家庭
太陽が昇っている日中の時間帯に多くの電気を消費するライフスタイルのご家庭は、導入の恩恵を最大限に受けられます。
現在の太陽光発電は、発電した電気を高く売るのではなく、自宅で使って電力会社から買う電気を減らす自家消費型が主流となっています。
- ペットのために日中もエアコンを稼働させている
- 在宅ワークを中心とする働き方をしている
- 日中に洗濯機や食洗機などの大型家電をまとめて動かす
毎月の電気代の請求書を見て、ため息をついてしまう方も多いかもしれません。
実は、太陽光で作った電気をそのまま消費することで、電気代が高い時間帯の購入量を抑えられ、家計への負担を直接的に軽減できます。
例えば、ペットのために日中もエアコンを稼働させているご家庭や、在宅ワークを中心とする働き方がこれに該当します。
また、日中に洗濯機や食洗機などの大型家電をまとめて動かす工夫をするだけでも、自家消費の比率を大きく引き上げることが可能です。
もちろん、夜間の電気使用量が極端に多い場合は、蓄電池の併用を視野に入れるなどの対策が必要になることもあります。
ご自身の生活リズムを振り返り、日中の電力消費量が多いと感じる場合は、前向きに導入を検討してみてください。
太陽光発電はやめたほうがいい家
太陽光発電はすべての住宅において、必ずしも大きな恩恵を受けられるわけではありません。
たとえば、太陽光をやめたほうが良い家の例としては、以下のものがよく挙がります。
これは、発電効率の悪さや家の耐久性に関係する事柄のため、ネット上ではしばしばこの2つは典型例としてあげられます。
しかし、この2つならば必ずしもマイナスになるというわけではなく、対策ももちろん存在します。
北向きの屋根や周囲に高い建物がある
屋根の向きや周辺環境によって日射量が不足する家は、太陽光発電の導入を見送るべきだとよく言われます。
十分な発電量が得られず、初期費用の回収が極めて困難になるリスクが伴うためです。
- 初期費用の回収が極めて困難になる
- 十分な売電収入を得られない
- 自家消費ができず電気代の削減効果が薄れる
実際に、北向きの屋根は南向きに比べて発電効率が大幅に落ちるという明確なデータが存在します。
これは、南向きの屋根とは異なり、直射日光が当たりづらい方角にあるからです。
また、光の反射によって近隣の住宅に反射光が差し、トラブルの元になるというのも北向きの屋根が敬遠されている理由でしょう。
近年では、北向きの屋根でも工夫次第で十分な発電量を確保し、近隣トラブルを防げる方法が確立しています。
- 防眩パネルで反射光を防ぎ、発電量を確保する
- 他の方角の屋根が小さくても小型パネルを導入して発電量を補う
防眩パネルとは、名前の通り反射光の眩しさを低減しているパネルのことであり、反射光を大幅に抑えることが可能です。
これにより、近隣トラブルの発生をおおはあに防ぎやすくなるでしょう。
また、発電効率の高いモジュールの活用や他の方角の屋根に小型パネルを設置してトータルでの発電効率を補うといった方法を行うことで、北向きの屋根でも太陽光の導入で失敗しない可能性はあります。
しかし、やはり南向きの屋根と比べると不利な点は否めないので、まずは専門の業者に相談し、太陽光発電の導入をやめたほうがよいか、設置しても問題ないかを確認しましょう。
築年数が古い家
建物の築年数が経過しており、屋根や構造の劣化が進んでいる家も導入には不向きです。
太陽光パネルや架台の重量が加わることで、建物全体に深刻なダメージを与える危険性が高まります。
- パネルや架台の重量による建物への深刻なダメージ
- 雨漏りや屋根の陥没といった二次被害
- 家そのものの寿命を縮める可能性
雨漏りや屋根の陥没といった二次被害を引き起こす可能性があるため、慎重な判断が求められます。
例えば、築30年以上で一度も屋根のメンテナンスを行っていない場合、設置工事自体を断られるケースも少なくありません。
長年のダメージが蓄積された屋根に重い設備を載せることは、家そのものの寿命を縮める行為だと言えます。
どうしても導入したい場合は、屋根の葺き替え工事や耐震補強をセットで検討してみてください。
リフォーム費用を含めたトータルコストで、本当に採算が合うのかを冷静に見極めることが大切です。
10年以内に家を売却する可能性がある
10年以内に引っ越し、あるいは家の解体や売却を検討している場合、太陽光発電の導入はやめたほうが良いです。
理由としては、導入費用の回収だけで終わってしまい、得られるメリットが少ないからです。
一般的に、太陽光発電の導入のもとを取ろうとする場合は10年前後を目安にすることがほとんどです。
そのため、10年以内に導入費用を回収し、元を取ろうとする場合、徹底したシミュレーションが必要になります。
- 補助金をフルに活用する
- 蓄電池を導入し、発電した電気を売らず、日中の電気使用量が多い家庭で優先的に消費する
- 発電容量(kW)あたりの単価が安い太陽光発電システムを選ぶ
もちろん、天候によって想定した発電量に達成しない可能性もありますし、想定通りにならない可能性は高いので徹底した対策を練らなければなりません。
そのため、労力に見合ったリターンが得られないことが多いため、10年以内に家を手放す場合は太陽光発電の導入はおすすめできません。
太陽光発電の導入でよくある失敗事例と後悔しない対策
太陽光発電の導入において、過去に起こった失敗事例を事前に知っておくことは非常に有益です。
多くの場合、事前の知識不足や業者任せにしてしまったことが原因で、想定外のトラブルに発展しています。
例えば、契約を急がされて相場を大きく上回る金額を支払ってしまったという後悔の声は後を絶ちません。
- 事前の知識不足や業者任せにしない
- 契約を急がされてもその場で決断しない
- 先人たちの失敗から正しい防衛策を学ぶ
せっかくの設備投資を無駄にしないためにも、先人たちの失敗から正しい防衛策を学ぶことが重要です。
訪問販売で相場より高い価格で契約してしまうケースがある
訪問販売業者から提案を受けて、その場で契約を決めてしまうのは極めて危険な行為だと言えるでしょう。
実際に、相場を大きく上回る不当な価格でローンを組まされる被害が国民生活センターなどにも多数報告されています。
訪問販売業者から提案を受けて、その場で契約を決めてしまうのは極めて危険な行為です。
適正な価格を把握するためにも、必ず複数社から相見積もりを取って比較検討するようにしましょう。
他社なら150万円で済む工事に250万円を支払うことになれば、どれだけ発電しても初期費用の回収はほぼ不可能です。
すべての訪問販売が悪徳業者というわけではありませんが、即決を迫るような手口には強い警戒が必要です。
適正な価格をしっかりと把握するためにも、必ず複数社から相見積もりを取って比較検討するようにしましょう。
事前シミュレーション通りの発電量が得られない事例がある
業者が提示したシミュレーションをそのまま信じ込んでしまうと、実際の発電量とのギャップに苦しむことになります。
日照時間は季節や天候によって大きく変動するため、常に理想的な数値を叩き出せるわけではないという事実があります。
- 業者が提示したシミュレーションをそのまま信じ込まない
- 季節や天候による日照時間の変動を考慮する
- 最悪のケースも想定した保守的な数値で再計算を依頼する
例えば、梅雨の時期や冬場などは日射量が減少し、想定していた電気代削減額を大きく下回る月も出てくるはずです。
また、近隣に高い建物が建設されて日陰ができ、後から発電効率が落ちてしまうリスクもゼロではありません。
そのため、保守的な数値でシミュレーションを行うことをおすすめします。
10年後の卒FIT後に売電収入が激減して後悔することがある
固定価格買取制度の期間が終了すると、電気を高く買い取ってもらえなくなる厳しい現実に直面します。
制度が終了した後は売電単価が大幅に下落するため、これまでのような安定した収入は期待できなくなります。
- 固定価格買取制度の期間終了後は売電単価が大幅に下落する
- 売電収入だけで初期費用の元を取る計画は狂いやすい
- 期間終了後は自宅で消費するスタイルへ切り替える準備が必要
これまで毎月1万円の売電収入があったご家庭でも、期間終了後には数千円程度まで落ち込むケースが一般的です。
そのため、売電収入だけで初期費用の元を取ろうと考えていると、長期的な資金計画が大きく狂うことになりかねません。
期間終了後は電気を売るのではなく、自宅で消費するスタイルへ切り替える準備を計画的に進めてください。
蓄電池を同時に導入して費用対効果が悪くなる事例も多い
太陽光発電とセットで蓄電池を導入すると、かえって経済的なメリットを薄めてしまう恐れがあります。
蓄電池は依然として本体価格が高額であり、導入コストを回収できるほどの節約効果を得にくいという現状があります。
蓄電池は本体価格が高額であり、導入コストを回収できるほどの節約効果を得にくいという現状があります。
ただし、停電時の備えとしての価値は非常に高いため、防災目的と割り切るのであれば優秀な設備です。
およそ100万円から200万円の追加費用がかかるため、毎月の電気代が安くなってもトータルでは赤字になる計算です。
経済的な利益だけを追求するのであれば、無理をして太陽光パネルと同時に設置する必要性は低いと言えるでしょう。
ご家庭の予算やライフスタイルに合わせて、本当に今必要な設備なのかを冷静に見極めてください。
太陽光発電をやらなきゃよかったと後悔する前に!料金シミュレーション
太陽光発電の導入で後悔しないための最大の防衛策は、事前の精緻な料金シミュレーションを徹底することです。
高額な設備投資をして本当に元が取れるのだろうかと、慎重になるのは当然の心理だと言えるでしょう。
実際に、初期費用だけでなく導入後に発生するランニングコストまで計算に含めることで、長期的な収支が明確になります。
- 初期費用だけでなく導入後に発生するランニングコスト
- 定期的なメンテナンス費用や将来の廃棄費用
- 自家消費による月々の電気代削減額と売電収入
ランニングコストとは、定期的なメンテナンス費用や将来設備を手放す際の廃棄費用などの維持費を指します。
これらを事前に把握しておくことで、想定外の出費で赤字に陥るリスクを大幅に減らすことができます。
例えば、月々の電気代がどれくらい安くなるのかという自家消費のメリットを具体的に算出します。
さらに、余った電気を売る売電収入と維持費を天秤にかけることで、現実的な回収年数が導き出せる仕組みです。
ご家族の現在の生活スタイルにおいて、日中の電力消費量がどの程度あるのかを把握することも欠かせません。
ただし、一部の業者が提示する極端に楽観的な数値をそのまま信じ込んでしまうことは大変危険です。
ご自宅の屋根の向きや地域の天候データに基づいた、客観的な数値を算出してくれる専門業者を見極める必要があります。
最終的な決断を下す前に、必ず複数社から相見積もりを取得するようにしてください。
それぞれの業者が提示するシミュレーション結果を冷静に比較し、ご自身の納得のいく計画を立てることをおすすめします。
太陽光発電の導入や運用に関するよくある質問
太陽光発電の導入を検討する際、長期的な運用に関する疑問を抱く方は少なくありません。
初期費用の回収だけでなく、設置後のランニングコストや制度の変化について不安を感じるのは当然の心理です。
実は、設備の寿命やメンテナンスといった将来の予測を立てておくことで、想定外の出費を防ぐことが可能になります。
例えば、10年後の買取期間終了を見据えた対策をあらかじめ知っておけば、運用途中で慌てて対応する必要がなくなります。
導入前に正しい知識を身につけておくことは、業者からの提案が本当に自分の生活スタイルに合っているのかを見極める基準にもなるでしょう。
Q. 太陽光発電の寿命や耐用年数は何年くらいですか?
ソーラーパネル自体の寿命は、一般的に20年から30年程度と非常に長く使い続けられると言えるでしょう。
法定耐用年数は17年と定められていますが、実際の物理的な寿命はそれよりも長く機能することがほとんどです。
| 機器 | 寿命・耐用年数の目安 |
|---|---|
| ソーラーパネル | 20年〜30年程度(法定耐用年数17年) |
| パワーコンディショナー | 10年〜15年程度 |
例えば、30歳の時に新築でシステムを設置した場合、定年退職を迎える頃まで安定して発電を続けてくれる計算になります。
ただし、発電した電力を家庭用に変換するパワーコンディショナーなどの周辺機器は、10年から15年程度で交換が必要になります。
周辺機器の寿命が尽きると発電した電気が使えなくなってしまうため、定期的な部品交換は避けられません。
長期的なランニングコストを見据えて、あらかじめパワーコンディショナーの交換費用を積み立てておくことをおすすめします。
Q. 太陽光発電のメンテナンス費用は年間いくらかかりますか?
定期点検や清掃などの維持費として、年間で約1万円から2万円程度の出費を見込んでおくのが現実的です。
資源エネルギー庁のデータでも、1kWあたり年間数千円の維持費が発生すると明確に示されています。
- 年間で約1万円から2万円程度の出費を見込む
- 1kWあたり年間数千円の維持費が発生
- 4年に1回の定期点検で数万円の出費が発生するイメージ
例えば、一般的な住宅に搭載される5kWのシステムであれば、4年に1回の定期点検で数万円の出費が発生するイメージです。
決して安くない金額だと感じるかもしれませんが、設備の故障を未然に防ぐための必要経費だと言えるでしょう。
日々の発電量をモニターで確認しておけば、異常な数値が出た際にすぐ業者へ相談できるため早期発見に繋がります。
設置にかかる初期費用だけでなく、運用中のランニングコストも含めた余裕のある資金計画を立てておきましょう。
Q. 太陽光発電を設置してから10年後はどうなりますか?
太陽光発電を活用するうえで、方向性を変更する必要があります。
太陽光発電の売電価格は、家庭用の場合、
- 4年間
- 5年目から10年
- それ以降
の段階で金額が下がります。
これは、売電価格はFIT制度に伴い、最初の10年が固定されているからです。
最初の4年間:24円/kWh
5〜10年目:8.3円/kWh(FIT終了)
11年目以降:条件で変動
設置から10年が経過して固定価格買取制度(FIT)が終了した場合、ほぼ確実に売電単価が大幅に下落すると考えてよいでしょう。
そのため、最初の4年間の売電収入を回収後は、売電価格ではなく、自家発電による電気代の節約にシフトするのが重要になります。
売電期間の終了を見据えて、蓄電池の導入など自家消費を最大化するための対策を早めに検討してみてください。
Q. 太陽光発電と蓄電池はセットで導入するべきですか?
予算に余裕がある場合は、蓄電池もセットで導入することで電気代の削減効果を最大限に引き出せます。
日中に発電して余った電気を貯めておき、夜間や雨の日に利用できるため、電力会社から電気を買う量を大幅に減らせる仕組みです。
- 予算に余裕があり、電気代の削減効果を最大限に引き出したい人
- 夜間や雨の日にも貯めた電気を利用したい人
- 万が一の停電時に備えて防災対策を強化したい人
例えば、夏のエアコンをフル稼働させる夜間でも、昼間に貯めた電気を使えば電気代の請求額を大きく抑えられます。
もちろん初期費用は高額になりますが、万が一の停電時にも冷蔵庫や照明を動かせるという大きな強みを持っています。
災害時に家族の生活を守れるという点は、単なる経済的メリット以上の価値があると言えるでしょう。
ご自身のライフスタイルや用意できる予算と照らし合わせて、セット導入の必要性を慎重に判断してください。
まとめ
太陽光発電の導入にあたっては、事前の綿密なシミュレーションと正しい知識の習得が不可欠だと言えるでしょう。
高額な初期費用を支払って本当に元が取れるのかと、不安に感じるのは当然の心理です。
実際に、売電価格の低下といったネガティブな情報もありますが、現在は自家消費による電気代削減効果に大きな価値が見出されています。
発電した電気を自宅で消費することで、毎月請求される電気代の負担を直接的に減らせます。
例えば、エアコンを多用する夏場や冬場であっても、日中の電力を賄うことで家計の圧迫を大きく和らげられます。
適正な相場価格を把握せずに契約してしまうと、初期費用が高騰して回収計画が大きく狂ってしまうリスクが伴います。
設備を維持するための定期的なメンテナンス費用や将来の廃棄費用についても、初期段階の計算に組み込んでおくことが重要です。
長期的な収支を冷静に見極める必要があります。
ご自宅の屋根の形状やライフスタイルに合っているか客観的に判断するためにも、まずは信頼できる施工業者に相談してみてください。









